菊竹清訓さん設計の
「HOTEL COSIMA」
(竣工時の名前です)が
解体されることになったみたいです。

現在の名前は「ソフィテル東京」で比較的グレードの高いホテルみたいです。このホテルが解体に至った経緯はホテル側が高級化と規模拡大のために都心へ移転する言う理由で、このホテルの営業を終了して売却。
そして売却先の企業が解体を決定した模様です。

で、この建物の竣工年月日が1994年6月で13年の
本当に短い生涯でした・・・
最近は経済が回復傾向にあるみたいですがバブル期に
よく耳にした「スクラップ&ビルド」と言う言葉もまた復活
するのでしょうか?

菊竹清訓さんはメタボリズム(新陳代謝)の提唱者の一人
でありますが、この建物が新陳代謝の意味をそのままに
新しい建物に生まれ変わろうとする、
なんと皮肉的な話しなんだろうと思いました。

この建物を1994年当時の雑誌で初めて見た感想は、
「ダッさぁ~」でした。
メタボリズムと言う思想云々もあるのでしょうが、
「しかし、ダッさぁ~」でした。

「ダッさぁ~」は別として、地上26階、地下3階、
述床面積9,798m2もある建物の寿命がこんなに短くて
良いのでしょうか?巨匠は何を思うのでしょうか?